牛丼

僕は牛丼が大好きだ。

バイトの休憩でもよく牛丼屋に行くし、自分でも牛丼作るし、冷凍庫にはレンチンしてすぐに食べられる牛丼の具も常備している。

牛丼屋には本当に色んな人がいる。

なんかめっちゃ化粧してるおばさん、お金払わずに給湯器の水だけ飲んでくホームレスのおじさん、めっちゃ金持ちそうなのに牛丼の並食ってる人。

そしてこの前牛丼屋に行った時に感情を全部出す人がいた。

食券を買って自分で牛丼取りに行くのにめんどくせえって言ってて、牛丼を食べるとずっとうまいうまいと言ってて、食べ終わって食器を戻すときに店員さんにサンキューって言ってて。

みんな本当はあれがやりたいんだよな。いや、やりたくないか。

バッテリーエラー

僕は中学の頃野球部だった。

ある練習試合でこうすけとバッテリーを組んでキャッチャーをやっていた時、相手チームが代打を出してきた。

とにかくちょうどよくおもろい体型でちょうどよくおもろい気合いの声を出してバッターボックスに立つのでこうすけはツボに入ったのか笑ってしまっているのが分かった。

こうすけはランナーがいない時もセットポジションで投げるピッチャーなのでキャッチャーの僕のサインを見るフリをしてグローブで顔を隠して笑いを堪えていた。

それにつられて僕も笑いを堪えられなくなり主審にタイムを取ってマウンドに向かった。

2人で主審が注意しにくるまで笑った。

そのバッターを打ち取ってベンチに戻ると監督が僕に

「いいタイミングでタイム取ったな。」

みどり公園

小学校高学年のある日、授業が終わりいつものように「じゃあ今日**(公園の名前)に集合な!」って友達に言われてランドセルを置くためだけに帰宅し、玄関にランドセルを投げてDSとかを持って遊びに向かった。

公園で何人かと遊んだあとみんなが習い事だか塾だか門限だかで帰って僕とあみくんだけになり、あみくんの家で遊ぶことになった。

たしかどらベースで通信対戦してボコボコにされたあとポケモンを2人でやり始めた。たしかダイヤモンドだったかな。エメラルドかも。

僕がポケモンで行き詰まりどうしようと悩んでいるとあみくんが「パソコンで調べようか?」と言ってきた。

この頃の僕はパソコンは学校のコンピュータルームでしか触ったことがなくて家に自分のパソコンを持っているあみくんがすごくカッコよく見えたし、攻略本でしかゲームのことについて調べたことがなかったのでパソコンの大画面にゲームの色々な情報が写っているのに興奮して興味津々でモニターを覗き込んでいた。

その時僕は「もっと!もっと!」とか「こっちでは何が見れるの?!」とか言っててあみくんはポケモンの色んな情報を見せてくれた。

ゲームの調べ物が終わり、あみくんがパソコンをシャットダウンさせた。するとあみくんのお母さんがジュースとお菓子を持って来てくれてドアを開けた。画面には「シャットダウンしています」と写っている。するとあみくんのお母さんが何かを察したような顔で「あんたたちいま何見てたの?私が来て慌ててパソコン閉じたろ?」と言ってきた。どうやらエッチな物を見ていたと思われたらしい。もちろん僕らが見ていたのはポケモンだからあみくんは全力で否定してくれるんだろうと思っていたらあみくんはもじもじしながら「いや…別にいや…」見たいな明らかにエッチなの見てたやつの反応をし始めた。

いや、なんで?????

その後、あみくんのお母さんとうちの母親は仲が良いから「なんかエッチなの見てたわよ」みたいな報告とかされてないかなって心配しながら帰った。

なんであの時あみくんは否定しなかったんだろ、ポケモンもエッチな物だと思ってたのかな。

天丼

近所のてんやに行った。

店員さんに「いらっしゃいませ、お好きな席へどうぞ」と言われ席に着くと、茶飲みに煎茶を出してくれた。

喉乾いてたしありがたいなあと思って飲んでいるとそういえば昨日お金下ろそうと思ってたけど下ろしてないな。今財布にお金あるっけ?っと思い財布を見てみると財布に300円しかない。PayPayとか楽天Payとか使えるかな?と思ってネットで「てんや Pay」で検索すると現金しか使えないらしくて、もう天丼注文してるけど天丼が来てからだと食い逃げみたいになりそうだから今のうちだと思ってコンビニにお金をおろしに行った。

コンビニからてんやに戻ってくると店員さんにまた「いらっしゃいませ、お好きなお席へどうぞ」と言われた。普通はレストランとかに行くと早く来ないかな~って思うもんだけど席に戻って頼んだ天丼がまだ来てないのに安心して席に着くと店員さんがまたお茶を持ってきた。僕は「え?」っていう顔をしたんだけど店員さんはお茶を置いてすぐに厨房に戻っていった。二杯もいらねえなと思ったけどせっかく出してくれたから頂こうと思って飲んだ。

天丼がきておいしいな~って食べてると学校の教務課から電話がかかってきた。僕は店の中で電話に出たりするのがなんか嫌なのでいったん店の前に出て電話に出た。書類送る住所がどうのみたいな電話だった。

電話が終わり店に入ると店員さんにまた「いらっしゃいませ、お好きなお席へどうぞ」と言われた。僕は申し訳ない感じでまた席に戻って天丼を食べ始めた。するとなんと店員さんがまたお茶を持ってきた。三杯目だ。

店員さんは最初に来た僕とお金を下ろした後の僕と電話に出た後の僕は全部違う人だと思ってるのか?それともいったん外に出たらまたお茶を出すマニュアルがてんやにはあるのか?どっちにしても店員さんは働き者だな。えらいな~

ひらけごま!

オンライン授業疲れからなのか首、肩、腰が凝り固まって体中が痛くてしょうがなかったので人生で初めてマッサージに行った。

先輩が行ったところがすごく良かったとのことだったので最初はそこに行こうと思ってたんだけど近所にどれくらいマッサージとかの店あるのかなと思って調べてみると駅の目の前にあるという整体院が目に入った。

ほかの店は店内が広くてきれいな感じの写真が載っているのに対して、小汚いと言ったら失礼だけど年季が入ってる店内に施術用のベットが一つしかないの店内の写真に少し興味がわいて、スタッフの一覧を見ると東京ダイナマイトハチミツ二郎みたいな体に板垣退助みたいなひげをお持ちのまさに仙人みたいな人が一人だけ写っていた。

レビューを見てみると星が5個のレビューしかない。「久しぶりに大地に立っている感覚が得られました。」みたいなやつがあったのでそんなにすごいならと思って予約した。

当日は自粛生活で狂いに狂った生活リズムを直そうとも思って自分的にはだいぶ朝早めの11時に予約した。まあ起きれるわけもなく全力ダッシュで店に向かい5分ぐらい遅れた。この前脱毛サロンに5分遅れで行った友達が遅刻代として1000円取られたという話を聞いていたのでわんちゃん仙人に遅刻代取られるどころか殺されるんじゃないかと思いびくびくしながら入ると仙人はなんか体操していた。店内はまさにおばあちゃん家のリビングみたいな感じ。入っても仙人は体操してて僕に気づかないから、勇気を出してこんにちわーとあいさつすると仙人から「はい!」といい返事が返ってきた。すんごくいい返事だった。仙人は絶対に人を殺すことはないだろう。穏やかな人だった。

どこが悪いですか?みたいな軽い質問の後に、早速始めますと言われ僕はマッサージのベッドにうつぶせになった。あの顔が下に出るやつ。初体験。

整体院とか始めてきたからほかと比べられないけどそんなとこ音鳴るの?!ってぐらいに体中の隅から隅までボキボキ鳴らされた。施術中電話が鳴ったんだけどもちろん店には仙人しかいないから仙人が電話に出る。僕は施術途中の本当に恥ずかしい体勢してるのに電話しに行っちゃった。本当に恥ずかしかった。

施術が終わり、立ち上がった。本当に腰の痛みと肩の痛みはきれいさっぱり消えていて体がすごく軽い。仙人にどうですか?と聞かれたけどなんて返せばいいか思いつかなくて「久しぶりに大地に立っている感覚です。」と答えた。マッサージとか初めて来たんですと言うと、最初に来るのがうちで良かったねと言っていた。仕事にプライドを持っているのを感じてかっこよかった。体中が詰まっていて、足の長さが左右で3cmぐらい違ったらしい。行ってよかった。

 

んー、星4つです!!!

梅雨

この前玄関に見知らぬビニール傘が置いてあった。

僕はルームメイトの岳ちゃんのだろうとずっと思ってた。

でもある日ちょっとコンビニ行こうと思ったら雨降ってて、一瞬この傘借りるねと言ったらおれのじゃないよ?って言ってきた。2人とも一瞬固まった。確か1週間ぐらいずっと置いてある。

この前岳ちゃんの友達が泊まりに来てたり僕の友達が遊びに来てたりしてたからその人たちの中の誰かのだと思ったけど、みんなに連絡しても絶対違うとのこと。改めて2人とも一瞬固まった。

念のため何か盗まれてないか確認したけど大丈夫だった。この季節だから傘くれたのかな?にしてもだけど。

傘置いてった人へ。どういうお笑い?

フヨウフキュウ

夜中の1時過ぎにお酒が飲みたくなって近所のスーパーにこの前買ったばかりの新品の自転車で行っていた時、帰りに交差点にいたおまわりさん軍団3人から職質を受けた。 おまわりさんは小走りで僕の乗っていた自転車に近づいてきてポンポンと肩を叩いてたんだろうけど、お小遣い奮発したノイキャンのイヤホンで爆音で音楽聴いてたから僕は全然気づかなくて横からいきなり手が出てきたみたいな感覚だったからすごいびっくりして「うわぁぁ!!!」と叫んでしまった。近所迷惑ごめんなさい。

カバンの中を見られ、怪しいもの持ってないよね?と聞かれ、イヤホンを付けながら自転車に乗ってたからその注意と防犯登録の確認された。

僕も心の中で「中学生の頃とかたまに自転車のレッドカードもらってたな」みたいなこと思ってこの感じを懐かしんでたり、おまわりさんが「最近自転車の盗難とかが多いからこの交差点にいるんだけどこんなピカピカなの盗むのは逆に強いメンタルが必要だよね」みたいなこと言ってたり和やかな雰囲気だったんだけど、最後に財布だけ見せてと言われて見せたら1人のおまわりさんがいきなりちょっと怖い顔になっていた。どうやら財布の中のキャッシュカードを見ている。

僕はバイトが続かないのでたくさんのバイトを転々としてるんだけどバイトによっては給料口座が○○銀行じゃなきゃダメみたいな縛りがあるから僕は今もともと持ってたのも含めて計6個の銀行口座を持っている。しかも1度財布を落として何個かキャッシュカードを再発行しているから財布の中にキャッシュカードが8枚入っていた。それに加えて僕は少し几帳面な性格なので使わない口座には1円も入れておきたくないから1つの口座に全部のお金を集約していて5個の口座は0円だ。もしかしたら口座売買をやってるとか疑われるんじゃないかとビクビクしていた。

でも、こんなに口座がある理由を聞かれさっきの理由を答えたら辛いことは色々あるよなと言って帰してくれた。

コロナが収束したら真っ先にいらない口座はすべて解約しに行こうと思う。