グローバル

この前のバイトで疲れていたのもあって少し騒がしいお客さんにめんどくせっていう感じの表情で接客してしまった。

そのお客さんはおそらく東南アジアのどこかの国から来た6人ぐらいの家族だった。

その家族の中の僕より少し年上くらいのお兄ちゃんが僕にそのことをカタコトの日本語でめちゃくちゃ追及してきた。

「おれらが外人だからお前バカにしてんだろ」とか、「お前これ立派な接客業だろ?ホテルとかと同じだよ?ちゃんとしろよ」とか。

もちろんそんなことは思っていない。でも疲れていたとはいえ、これは完全に僕が悪いので「自分に大変な落ち度がありました。本当に申し訳ありませんでした。」と言った。

そしたら「何言ってるか分かんないけど、言い訳すんな!ちゃんと謝れ!」と言ってきた。

接客業って単語知ってんのに「申し訳ありませんでした」が分かんないのかよ。逆に面白くなってきてしまった。

謝ったので、もうどうしようもないからぼーっと立っていると「I'm sorry と言え」と言ってきた。日本語と英語がまぜそばになっている。美味しい。

震えながら僕は「I'm sorry…」と伝えた。

 

 

彼はサングラスを買って行った。