テレビがあったら

引っ越したばっかの時。

朝ちょい早めぐらいの時間にインターホンが鳴った。誰だろう?と思ってドアホンの映像を見ると「NHKでーす」と言っている。受信料の集金だ。

引越しでまぁまぁ貯めていたお金も一気に使ってしまい、生活に必要な最低限の洗濯機や冷蔵庫しか揃えていなかったからテレビはなく受信料を払う必要は無い。

何回も来られるのめんどくさいから居留守しないで「テレビ無いんで」とか直接言ったほうがいいかな?とか考えていたら一緒にドアホンを見つめていたルームメイトの岳ちゃんが驚きの行動に出る。「行くわ。」と岳ちゃんはドアホンの通話ボタンを押しニセ中国語をひたすらにドアホンのマイク越しにしゃべるのだ。するとNHKの人は諦めた感じの声で「また来まーす」と去って行った。

1年の時、空きコマの時間に僕が日本語で岳ちゃんに話しかけて岳ちゃんは僕にニセ中国語で話しかけてるのに会話が通じてるように見せ、それで大学から駅までの商店街を往復して歩いてる人を驚かせるという遊びをしてたのを思い出した。

直接聞かないと分からないかもしれないが岳ちゃんのニセ中国語は本当に上手い。

その時は「こんな才能マジで使えねぇな」と笑っていたが、こんなところで役に立つとは。

ポストを開けるとこんな紙が入っていた。

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What is NHK